SEO対策に強いホームページにするには?やり方や成功のコツも紹介

ホームページにはSEO対策が必要、とはよく聞くものの、

「SEO対策とは何をするのか?」

「SEO対策に強いホームページにするとどう変化するのか?」

などの詳細がよくわからないため、本当に必要なのか判断に困る人も多いのではないでしょうか。

しかし、SEO対策をきちんと知って対策をおこなえば業績アップにつながるため、価値があるものとわかります。

今回は、SEO対策の方法をご紹介するので、ホームページをこれから制作しようとしている方もすでにホームページをお持ちの方も、参考にしてみてください。

SEO対策の基礎知識

SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で日本語に訳すと「検索エンジン最適化」のことです。

検索エンジン最適化というのは、検索したときに上位に表示されることで、検索順位は検索エンジンによって決められています。

検索結果の上位に表示されるようホームページを最適化するためには、まずは検索エンジンを知っておきましょう。

検索エンジンの仕組み

検索エンジンはGoogleのほかにも、Yahoo!やBingがありますが、SEO対策ではGoogleを基準に紹介されます。その理由は、Googleが日本を含め世界でもっとも利用されている検索エンジンだからです。

以下の画像は、2017年1月以降の国内のスマートフォンで使われる検索エンジンのシェア率です。

Googleのシェアが圧倒的に強く、次にYahoo!が続き、その他の検索エンジンは日本ではほとんど使われていないことがわかります。

2017年1月以降の国内のスマートフォンで使われる検索エンジンのシェア率

(参照:Mobile Search Engine Market Share Japan

Yahoo!がGoogleに続いて国内シェアが多いですが、Googleの検索システムを利用しているので、ほぼ「SEO対策=Google対策」と考えてよいでしょう。

Googleの検索エンジンには、「クローラー」と呼ばれるシステムが各ホームページへ行き、サイトの情報収集をおこないます。

そして集めた情報をデータベースに分類・登録し、登録情報の中から検索されたキーワードにとってGoogleが最適と考える順番でホームページを表示します。

このように検索エンジンが各ホームページをジャッジし、表示順の決定をおこなうことを「検索アルゴリズム」といいますが、そのロジックは公表されていません。

表示順を決める要因には、多くの複雑な基準が設けられているようです。

SEO対策の目的

検索エンジンによる検索結果の表示順位は、検索アルゴリズムが最適と考える順番で決まります。検索アルゴリズムに最適と判断され、上位表示であるほどクリック率が高くなることがわかっています。

以下の画像は約500万件の検索結果データから、上位10サイトのクリック率を調査したものです。

上位10サイトのクリック率

(参照:BACKLINKO「WE ANALYZED 5 MILLION GOOGLE SEARCH RESULTS

Here's What We Learned About Organic Click Through Rate」

検索結果の上位に表示されるとほどクリック率は高くなるため、サービス名や商品名、企業名を知らなくても、インターネットユーザーがホームページに訪れるチャンスが増えます。

つまり上位表示されることは、インターネット上の人通りの多い土地にお店を構えることと同じことです。店頭でもいくら呼び込みをしようが値引きしようが、人通りがなければ売ることができませんよね。

ホームページを見に来る人を増やすためには、Googleの検索アルゴリズムから良質なサイトと判断される必要があり、そのためにSEO対策をおこなうのです。

SEO対策のメリットとデメリット

SEO対策がホームページにとって、必要なものと感じていただけたかと思います。

次にホームページにSEO対策をおこなうときの、メリットとデメリットをおさえておきましょう。

メリット

前述したように検索結果の上位に表示されると、クリック率が高くなり多くの人の流入が期待できます。

商材や企業に関連するキーワードに、すでに興味を持っている人がクリックしホームページに来訪するので、成約につながりやすくなります。

上位表示されると信頼のおける企業との印象を与えられるので、ブランディングにも役立つでしょう。

また、インターネット広告なら出稿期間が過ぎると来訪者が減りますが、SEO対策が効果を発揮し始めると、中長期間にわたり安定してホームページへ多くの流入が見込めます。

デメリット

SEO対策のデメリットはすぐに結果が出にくく、効果を感じるまでに時間がかかることです。

コンテンツを作る際には、1ページにつき1テーマが基本になり、良質なコンテンツをまとまって制作する必要があるため人手と時間がかかります。

しかし、良質なコンテンツは長い目で見ると自社の財産になるので、作って損になることはないでしょう。

Googleは、前述したように検索アルゴリズムのロジックを公開していないため、確実に正解がわかるものでもありません。

実施して効果測定し、方向を修正してまた実施、と成果が出るまで繰り返していく必要があります。

SEO対策に強いホームページにするための6つのやり方

ホームページを上位表示させるためには、SEO対策は必要不可欠です。ここでは、最初に取り組むべきSEO対策のやり方を6つご紹介します。

キーワードを選ぶ

SEO対策で重要なのがキーワードを選ぶことです。

自社のホームページと関連性のあるキーワードで検索されたときに、検索結果の上位に表示されるようキーワードを選ぶ必要があります。

キーワードの選び方は、ターゲットをイメージして、検索しそうなキーワードの候補をいくつか挙げて選んでいきます。

選び方のコツは「競合が多すぎずニーズが少なすぎないキーワード」を選びましょう。

競合の多いキーワードの例とは、いわゆるビッグキーワードと呼ばれるもので「化粧品」や「グルメ」、「旅行」などのようにジャンル全体を指すものです。

メインのキーワードはビッグキーワードでも、狙うターゲットの目的や年代、地域などのサブキーワードをいくつか組み合わせてみましょう。

例えば化粧品のジャンルなら「化粧品 アンチエイジング」や「化粧品 40代」などが考えられます。

商材のターゲット層に当てはまり、かつ競合が多すぎず少なすぎないキーワードを選べると、成功する確率は上がります。

タイトルとディスクリプションを付ける

タイトルとは、コンテンツのタイトルで最初の見出しのことです。

ディスクリプションとは、検索結果のタイトル下に表示されるコンテンツを説明する文章になります。以下の画像の赤枠部分がディスクリプションです。

サイトのディスクリプション

前項で選んだキーワードをタイトルとディスクリプションに設定すると、「このホームページはどのような内容なのか?」とGoogleのクローラーが判断するのを助けます。

タイトルとキーワードの作り方は、コンテンツの内容をGoogleが正確にわかる文章になっていることと、読んだ人がクリックしたくなる文章にすることが重要です。

WordPressであれば、タイトルとディスクリプションの設定は管理画面からできるので、入力してみてください。

ホームページによってはHTMLで設定しなければならないことがあり、専門の知識が必要になります。わからない場合は制作会社に相談してみてもよいでしょう。

ページを増やす

キーワードに関連する内容であり、訪問者にとって有益な情報になるコンテンツページを増やすこともSEO対策になります。

有益な情報とは例えば、キーワードを検索した人が抱える悩みを解決する内容や業界の最新情報などです。

必要なページ数の目安は、選定したキーワードでGoogle検索して出てくる上位ホームページのページ数と同等数以上です。

少なくても10ページ以上のコンテンツは必要になるので、自社で対応できなければSEO対策に強い制作会社にコンテンツ作成だけでも依頼できます。

よくページを増やすためにブログを使うことがありますが、ブログは日々の生活に起こった出来事を中心に書いてしまいがちです。

キーワードや本業とまったく関係のないコンテンツが増えていくことは、ホームページの軸がブレてしまいSEO対策にはなりません。

関連性のないページを増やすのは、ホームページの質を落としてしまい逆効果になるので注意しましょう。

内部リンクを作る

内部リンクとは、自社ホームページのなかで関連性のあるコンテンツをつなぐことです。

ページを増やしコンテンツが溜まってきたら、関連性のあるページ同士を内部リンクでつなぎ、ホームページの中を回遊できるようにします。

関連度の高い情報を内部リンクで設置することで、訪問者が知りたい情報を探しやすくなり、滞在時間も長くなるのでGoogleからの評価が高くなります。

滞在時間が長くなると他のコンテンツを見てもらうことができるので、成約にもつながるでしょう。

被リンクを獲得する

被リンクとは、外部サイトに自社のホームページやコンテンツページのURLを貼ってもらうことです。外部サイトに引用されるコンテンツは価値がある、と考えられているのでSEO対策になります。

しかし、過去には被リンクを重視するあまり、自作自演などで質の低いページの被リンク獲得が横行したこともありました。今ではアップデートされ、そのような行為をおこなうと悪質なページと認定されます。

あくまで話の流れや根拠に必要と判断できる文脈での引用に限られます。

被リンクを獲得するには、事例紹介や調査データ分析など自社だけが持つオリジナルの情報をコンテンツにするとよいでしょう。

質の高いコンテンツを作る

質の高いコンテンツとは、訪問者にとって有益な情報のことです。

Googleは訪問者のホームページ滞在時間などから、コンテンツをじっくり読んでいるかどうかを判断し、コンテンツの質の高さを測っていると考えられます。

滞在時間を長くするためには、訪問者のニーズに応えられる内容でなければなりません。

キーワードを検索する人が知りたい情報を想定し、わかりやすく掲載することがポイントになります。

Googleでは、質の高いコンテンツを制作するポイントを以下のように紹介しているので、参考にしてみてください。

  • 読みやすい文章を書こう
  • トピックごとにコンテンツを整理しよう
  • 独自で新鮮なコンテンツを作ろう
  • ユーザー向けのコンテンツを作ろう

(参照:Google「検索エンジン最適化 スターターガイド」

SEO対策を成功させるためのコツ

ホームページの目的には、商材の販促やブランディングなどいろいろ違いはあるでしょう。

目的に違いはあっても、ここからご紹介するSEO対策のコツは、どのようなページの運用であっても共通して重要なポイントになります。

ホームページのペルソナを設定する

ペルソナとは、商材のターゲットになる典型的な消費者像のことです。

ターゲット層をおおまかに決めているところは多いですが、詳細に設定することがポイントになります。

詳細なペルソナを設定する理由には、以下のことが考えられます。

  • ペルソナの視点から商材を見られる
  • ペルソナに直接刺さる文章やアプローチを考えられる
  • ペルソナの行動パターンから配信時間や配信場所を決められる

それでは具体的にペルソナを作ってみましょう。

以下の項目で設定していきますが、イメージしにくいのであれば、商材のターゲット層に近い人にインタビューして作るのもよいかもしれません。

属性氏名(仮名)、年齢、性別、学歴、居住地域、職業・役職、家族構成、年収
パーソナリティ価値観(仕事・お金・家族・健康など)、性格、悩み
ライフスタイル趣味、よく見る雑誌やテレビ番組、休日の過ごし方、生活パターン
人間関係SNS、友人の数、所属しているコミュニティ

ペルソナのニーズを分析する

ペルソナを設定したら、次はペルソナのニーズを選定したキーワードと関連付け、掘り下げてみましょう。

以下は一例です。

キーワード化粧品 40代
ペルソナ像小林まなみ(仮名)43歳時短勤務で正社員として働いている小学生の子ども2人と旦那の4人家族、など(詳細なペルソナ像は割愛)
想定されるニーズ肌トラブルを抱えている毎日忙しいからスキンケアもままならない学校行事ではきれいなお母さんに見られたい、など

ニーズを掘り下げ、どのような悩みを解決したがっているのか、どのような商材があったらいいだろうかと、ペルソナの気持ちを分析しましょう。

ホームページの重要な目的は「来訪者に行動を起こしてもらうこと」です。

インターネット上で商品を売るにしても、商談につなげるためにお問合せを増やすにしても、コンテンツを見た人が「自分ごと」と感じなければ、行動にはつながりません。

ペルソナのニーズに共感するコンテンツなら、自分に向けて言われていると思い、商材の必要性を感じてもらえるでしょう。

ホームページの数値目標の設定と効果測定をする

ホームページで達成したい目標を数字で具体的に決めておきましょう。運用がうまくできているのかいないのかを判断するなら、数値目標は誰が見てもわかりやすい基準になります。

最初に大きな目標を設定してから、長中期的な目標を設定し、すぐに取り組めるタスクの順に落としこんでいきます。

以下は目標を「売上500万円」にした場合の設定例です。

ホームページで達成したい目標の例

※PV数とは、ページが見られた回数のことです。

※フォーム離脱率とは、成約する手前でユーザーがホームページから離れてしまう人の割合です。

タスクを実施し、定期的に目標達成できたか効果を確認します。目標が未達成なら次に打つ手を考えて、実施・効果測定の作業を繰り返して成果につながるように運用します。

効果測定をするツールは、Googleアナリティクスがおすすめです。

Googleアナリティクスのアクセス解析で、ホームページの効果測定ができるので、以下の記事を参考に使ってみてください。

ホームページのアクセス解析データの見方から増やすコツまで解説!

アクセス解析はホームページの目的や仕様にもよりますが、定期的におこなう必要があります。しかし、ホームページを公開したばかりでは、アクセス解析をどうやって活用し…

競合のホームページをリサーチする

同じ業界の成功しているホームページの成功している理由を分析し、自社のホームページに活用できる方法があれば取り入れてみてください。

設定したキーワードの検索結果から、上位表示されるホームページから以下のポイントを参考にします。

  • ホームページのデザイン
  • コンテンツの内容、構成
  • ペルソナ像
  • SEO対策で使っているキーワード
  • マーケティングツール
  • ホームページの読み込み速度
  • スマートフォン対応

まとめ

ここまで、SEO対策の具体的なやり方やコツをご紹介してきましたが、事業に貢献するホームページにするには、SEO対策なしに実現は難しいです。

SEO対策を成功させるには、ペルソナ設定を中心に運用することが重要になります。

ペルソナの心を動かすコンテンツ作りをしていけば訪問者は行動を起こし、自然と業績につながっていくはずです。

これからホームページを持とうと考えている方は、SEO対策を含めた制作計画を立てましょう。

すでにお持ちの方も、始めるのに遅いということはありませんので、ぜひ取り組めるところからやってみてください。

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