ホームページ制作の相場はいくらくらい?管理維持の相場も合わせてご紹介

ホームページを制作会社に依頼した場合の費用は、いくらくらいが適正なのでしょうか?できる限りコストは抑えて、クオリティの高いホームページを作りたいですよね。

制作会社のホームページで料金表を見ても、または見積りを出してもらっても提示された金額がはたして適正なのか、判断に困った経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

規模とジャンルによって費用が変わるので、初めてホームページを作ろうとする人にはハードルが高いと感じるかもしれません。

見積り金額が適正なのかを判断するには、ホームページ制作費用の相場を知らなければ難しいでしょう。

そこで今回は、ホームページ制作の費用に違いが出る理由やサイト規模別の費用の相場、追加料金になりやすい工程の相場、ランニングコスト各種の相場を紹介していきます。

ホームページ制作費用に違いが出る理由は工数の多さ

ホームページは、制作にかかる「手間(工数)」によって費用が大きく変わるものです。

掲載する情報のボリュームの多さだけではなく、デザイン性の高いものを求める場合やサイトに搭載する機能の複雑さなども影響します。

まずは、ホームページの制作費用の違いに影響を与える工数について紹介します。

テンプレート利用(工数の多さ★☆☆)

ホームページのテンプレートとは「ひな形」のことで、HTMLやCSS、JavaScriptなどのファイルがセットになっていて、レイアウトが決められています。同じテンプレートを使うことで工数が少なくなり、安くホームページを作ることができるのです。

制作会社のなかにも独自のテンプレートを開発し、通常のホームページ制作よりも安いプランを組んでいることがあります。

作成者は、テンプレートに沿って必要な情報や画像を当てはめていくだけですので、専門知識や高度な作業はあまり必要なく、完成までの時間が短いことも特徴です。

ただし、テンプレートはデザインが他社と被る可能性があり、独自性のあるホームページを作りたい方にはおすすめとはいえません。

テンプレートをカスタマイズ(工数の多さ★★☆)

テンプレートをカスタマイズするのは、以下のような要望がある場合です。

  • テンプレートにない機能やコンテンツを追加したい場合
  • コンテンツを入れ替えしたい場合
  • デザインにこだわりたい場合

カスタマイズするためにはHTMLやCSSを変更する必要があり、機能を追加したいなどの依頼内容によっては専門的な作業が発生します。

テンプレートで作るよりも工数が増えるので費用は高くはなりますが、次項で紹介するオリジナルデザインで作るよりは安くなります。

オリジナルデザイン(工数の多さ★★★)

オリジナルデザインは、クライアントに合わせたホームページの設計からオーダーメイドで作るため、工数はとても多く費用は高くなります。

費用は高くなりますが、高品質なデザインやSEOに強いサイトを作れること、必要なシステムを搭載できることなど、ホームページの自由度が高くなることが大きなメリットです。

しかし、オリジナルデザインで作る場合は、制作会社との打ち合わせや確認が何度も必要になることもあるので、完成までの時間は長くなります。

ホームページ制作費用の相場

ホームページ制作費用に違いが出る理由には、工数の多さが関係していますが、作りたいホームページの規模感や種類によっても大きく変わります。

制作会社に依頼した場合の費用相場を、ホームページの規模や種類別に紹介していきます。

小規模サイト

10ページくらいまでの小規模なホームページの制作費の相場は10万円~60万円ほどです。

もし更新の頻度が多く複数人で運用する予定なら、初期費用はかかりますがCMSで作るとよいでしょう。

CMS(Contents Management System)とは、ホームページのコンテンツを保存管理するシステムのことで、HTMLやCSSの知識がない人でも簡単に更新できることが特徴です。

反対に更新の頻度が多くないのであれば、CMSを使わないホームページにすることもできます。更新や修正が発生するたびに制作会社に依頼する必要がありますが、長期的に見てCMSよりもコスパが良くなることがあります。

どちらが長期的にみてコストが安くなるか、制作会社とシミュレーションをしてみるとよいでしょう。

大規模サイト

50ページを超えるような大規模なホームページ制作費の相場は、100万円~300万円以上です。

大規模なホームページでは、ブランディングや集客ができるサイトが求められます。掲載する情報が増える傾向にあるのでCMSをすすめられることが多いでしょう。

事業規模の大きな企業では複数のブランドを取り扱うことも多く、各ブランドページごとにしっかりとした作り込みをしなければなりません。

加えて商材関連の情報量が多くなるので、費用はかさむ傾向にあります。部分的にテンプレートで対応するなど、工数が増えないように工夫するとよいでしょう。

また、オウンドメディアのような集客を目的にしたサイトでは、SEO対策やコンテンツ設計が重要で、これらにかかる費用が増える傾向にあります。

ランディングページ(LP)

ランディングページとは販促に特化しており、検索やWEB広告経由でユーザーが最初にアクセスするページです。

作るのは1ページだけですが制作費の相場は10万円~60万円ほどになり、長さやボリュームによって費用が変動します。

フリーランスに依頼すると10万円以下で安く制作できることもあります。

しかしLPは広告的要素が強いものなので、公開後に効果検証を行い改善するなどの運用を繰り返しおこなっていく必要があります。

デザイン性の高さがあることはもちろんですが、マーケティングの知識もあり、運用を見据えて長期的に付き合えるフリーランスを選ぶとよいでしょう。

ECサイト、ネットショップ

ECサイトはプラットフォームに搭載する機能によって大きく変わりますが、制作費の相場は50万円~150万円ほどです。

市販のECサイト向けソフトウェアを利用したとしても、デザインや要件定義をしっかりおこなう必要があるので高額になる傾向にあります。

もし商品数が少なく管理が頻繁に必要ないのであれば、最近増えている「カラーミ―」や「BASE」などの個人でも使えるネットショップを作成できるアプリを使えば、月額利用料が数千円~で利用が可能です。

しかし新しいサービスなので、プラットフォームの整備が行き届いていなかったり、できることに制限があったりと懸念点があります。

ポータルサイト

ポータルサイトとは、インターネットコンテンツにアクセスするときの入り口になるサイトのことです。

大手のポータルサイト例を挙げると、Yahoo!JAPANやSUUMO、価格ドットコム、Amebaブログなどになります。ほかにも地域や病院、社内ポータルを持つ企業も増えています。

制作費の相場は50万円~100万円以上ですが、ポータルサイトはページ数が多くなりがちで、いろいろな機能を搭載させるので、規模によっては1,000万以上になることもあるようです。

別料金になりやすい工程の種類と相場

ホームページに必要な素材は自社であらかじめ用意できるとよいですが、準備できないこともあるでしょう。

ホームページには必須の素材であっても自社ですべて用意できない場合、別料金になりますが制作会社に依頼して準備してもらえることもあります。

写真撮影

制作会社のプランによっては写真撮影を含めたプランもありますが、別料金になることが多いです。

最近では、商用利用できる無料素材サイトを利用したり、性能のよいスマートフォンで撮影したりと自社で安く済ませる方法はあります。

しかし、プロに依頼すると費用はかかりますが、デザイン性があってクオリティの高い写真を撮ってもらえます。

カメラマンに撮影を依頼するなら、相場は1日あたり3万円~8万円ほどです。

さらに必要であればスタジオレンタル代、カメラマンの交通費、撮影素材をスタジオまで送るための物流費などの諸経費を負担する必要があります。

原稿やコンテンツ記事の作成

ホームページの原稿や記事を書いてもらうライターの相場は、ピンキリです。

クラウドソーシングで探せば1,000文字を数百円で書いてくれることもありますが、安いライターでは内容が薄く、基礎ができていない人も多いのでおすすめではありません。

きちんと書けるライターを見つけるのは大変ですが、制作会社であればプロが書くので、費用を多少かけても上級ライターに依頼するのがよいでしょう。

また、コンテンツ企画の内容によっては、原稿や取材記事が定期的に必要になることがあります。オウンドメディアの運営では、毎月決まった本数の記事を掲載することが多いので、外部のライターに取材や記事作成を依頼します。

ライティングの相場は1記事3,000文字を目安として、原稿作成1万円~、取材記事だと2万~8万円、コンテンツ記事作成5,000円~になります。

ロゴデザインやイラスト

WEBデザイナーにはロゴデザインやイラストが描けない人も多く、制作会社によっては別料金になることがあります。

ロゴデザインの相場は簡易的なものであれば2万~10万円ほど、コンセプトを踏まえてしっかり設計して作ってもらうとさらに高くなります。

イラストは大きさにもよりかなり幅が出ますが、1枚5,000円~10万円ほどです。

ホームページのランニングコストの種類と相場

制作費用はホームページの初期費用です。ホームページにはランニングコストが毎月、または毎年発生するものがあります。

最後に、ランニングコストの種類と相場を紹介していきます。

サーバーやドメインなどの「維持費」

ホームページを維持するにはサーバー、ドメイン、SSL(Secure Sockets Layer)などが必要で、毎月または毎年費用が発生します。

サーバーとはネットワーク上にあるデータの保管庫のことで、ドメインとはインターネット上の住所のことで、どちらもホームページを作るには必要なものです。

SSLとはインターネット上のデータ通信を暗号化して送受信させる仕組みのことで、顧客とデータのやりとりするECサイトやお問い合わせフォームを持つサイトなどには必要な仕組みです。

ドメインとSSLはサーバーを契約するときに含まれていることがあるので、実質0円になることもあります。サーバーを契約する前に確認しておくとよいでしょう。

以下はそれぞれの相場の目安です。

  • サーバー:1ヵ月あたり数百円~数千円、または1年あたり数千円~数万円
  • ドメイン:1年あたり0円~数千円
  • SSL:1年あたり0円~10万円

コンテンツの更新や差し替えなどの「管理費」

ホームページは公開後に、画像の差し替えや新しい情報を更新するなどの管理費が必要になることがあります。

更新や修正作業は、制作を依頼した会社に継続してお願いする場合が多く、毎月更新が発生するなら月額の契約になり、更新が不定期であれば1作業いくら、または1時間いくらの作業費が発生します。

作業量にもよりますが相場は1ヵ月数千円~数万円が目安です。

また特に大企業では、サイトのセキュリティを監視するツールや障害対応ツールを設置していることがあり、それらも管理費に含まれます。

制作会社ではなくシステム会社に運用依頼することもありますが、1ヵ月数万円~が目安です。

SEO対策や集客のための「運用費」

集客をおこなう目的で運用するホームページでは、SEO対策やコンテンツマーケティングをおこなうための本格的な運用支援を受けられることがあります。

SEO対策とは、検索エンジンで上位に表示されるようホームページを構築することで、コンテンツマーケティング支援とは、コンテンツの企画立案や分析をサポートすることです。

運用費の相場は依頼内容によってかなり幅がでますが、1ヵ月あたり数万円~数十万円が目安になります。

制作会社によってはSEO対策やマーケティングなどの支援に対応できないもあり、制作会社ではなくマーケティング会社へ依頼する場合もあります。

まとめ

ホームページを制作会社に依頼したときの費用の相場を紹介してきました。

作りたいホームページの内容やボリューム、制作会社のスキルなど、さまざまな要因によって総額は変わってくるので、一概に費用相場と断言するには難しいのが現状です。

あくまで相場ですので、制作会社が出す見積りとは違うかもしれません。

今回紹介した相場金額と見積もり金額を見て高いと感じたら、制作会社に納得できるまで確認してみましょう。

また、見積りは1社だけではなく、何社かに出してもらい情報を比較しながら判断するのがおすすめです。

ホームページを依頼する際の費用の参考にしてみてください。

いつでもお気軽にお問合せください。0739-20-7103受付 11:00-17:00 [ 水・日・祝日除く ]

問合せしてみる